龍村修

龍村 修 tatsumura osamu

国際総合生活ヨガ研修会 主宰  真氣光研修講座専任講師

いちから始めるヒーリング・ヨガ
やさしいヨガ呼吸法 No.169
「手のひらの自己押圧法」

月刊ハイゲンキ 2019年6月号より

簡単ヨガ(脳の健康の為に)⑥

日本が高齢化社会になり、社会的には特に脳と体の健康寿命を延伸する必要性が増しています。「手指は露出した脳」と言われるように、手指を動かし、手のひらや手の甲を揉むことは、脳の神経回路を活発にし、血流を良くすると共に、腹部内臓や背部の状態を整えます。

今回は手のひらへの刺激を行いますが、各内臓の概略位置関係は図1のようになっています。

図は解剖図ではなく、いわば地図のようなもので、実際は各部分を押圧しながら、自分の腹部感覚に注意を向け、また抑えた時の指の感覚にも注意します。そして周辺より、より痛みを感じる箇所や硬い部分が自分のツボと解釈します。

痛みのある所や、硬い所は個人差がありますが、その関連部位が悪い所と解釈するのではなく、そこにアンバランスを是正する症状が出て、生命がツボとして表していると理解します。

この図はいわば地図のようなもので、実際は各部分を押圧しながら、自分のツボを発見します。

<手のひらの自己押圧法>

①手のひらを大まかに図のように手のひらに「井」の字を書くように、9か所に分けて、各1~9の箇所で腹部全体とします。

②左手のひらの中央(1の箇所)に右手の親指を当て、他の四指は手の甲にあて、右手で左手を挟むように持ちます。

③息を吸って吐きながら、1の箇所を親指で4秒程度かけてゆっくり押圧し、緩める時も4秒程度かけて戻します。これを1か所につき2回以上行います。続いて2~9まで順次同様に行います。

④一通り行ったら、より痛かった場所などが自分のツボですから、そこを多めに押圧します。