酒場―と聞いて、何とも言えない安らぎを感じる人も多いのではないだろうか。
11年前の話だ。15人くらい入るお店。ビールと焼酎と日本酒とウイスキー。初美ママがおかずを作って出す。しばらく立ち飲みでやっていたが、お客さんが座りたいと言ってどこかから椅子を調達してくるようになって、座る人あり立ち飲みの人ありとなったのだ。
最初の店を8年ほど続けたとき、立ち退きの話があり、別の場所に移ることになった。
「よく、『これは何ですか?』ってお客さんに聞かれます。ここぞとばかり、気の話をしてあげるんです(笑)。けっこう、みなさん興味をもってくれて、『ちょっと肩が凝っているんだけど気功やってくれる』という人もいたりして、気を中継するグッズを使ってマッサージをしてあげると、『わあ、軽くなった』ととても喜んでくれます」