Tacae Nakagawa
Professional Singer
声を出して自分だけのスイッチ
(切替え)を押してみませんか?
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音だますいっち Vol.2
先月、自己紹介の中で、イタリア人の先生が口ずさんだ『浜辺の歌』を聴いて日本の歌を歌っていくことを決めた、というお話をしました。
研修講座の音感行法では、この『浜辺の歌』を一番はじめに歌っています。
それは、私が歌と向き合うキッカケとなった氣持ちや志を忘れないように、「初心
忘れるべからず」という思いで歌い始めていたのです。
最近、それだけではない何かがあると感じるようになりました。浜辺の歌から始まらないと、しっくりこない
…
それは何なのでしょう?
話が少しそれますが、歌っているとき、私は私自身が歌っているという自覚があまりありません。歌っているときはそれぞれの歌の世界に入り込んで、その中心から見つめている人
…
そんな感覚であり、私自身が歌っているという氣がしないのです。
たまに歌詞が飛んでしまい、間違えたりするのは、紛れもなく私自身なのですが(汗)。つまりは、私の中では現実と歌の世界に分かれていて、歌うときには素の私では氣分が乗らないといいますか
…
『浜辺の歌』は私にとって、この、歌の世界に入り込む為の
〝スイッチ(切替)〝なのではないかと思います。
生活していると、あらゆるところでこの氣持ちの切替(スイッチ)が必要と感じます。もしかすると、知らないうちにスイッチされている場面もあるのではないでしょうか。この氣持ちのスイッチを、声を出すことによってする、これが私のやり方なのです。
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