Tacae Nakagawa

Professional Singer

声を出して自分だけのスイッチ
(切替え)を押してみませんか?

音だますいっち Vol.3

中川貴恵皆さん、自分の声は好きですか?

嫌いだという方は、多分、録音した自分の声を聴いて「こんな声なのか。」と思われたのではないかと思います。 声は、肺から出た息で声帯を振動させ、口内や鼻腔に響かせ空気を通して人の耳に入ってきます。自分の声というのは、その響きに加えて頭蓋骨などへの振動が伝わりますので、自分で思う声と人が聴いた声は違うことが多いのです。そして、その「こんな声なのか」の声が他の人に聴こえている自分の声なのです。 では、自分の声を好きになるには方法があるのでしょうか? それには、録音した声を何度も聴いて慣れる事、そして自分の声を理想の声に近づける練習をすることです。何の練習をするかというと、呼吸、発声、発音の練習をするのです。これは、私がオペラ歌手になる為に行なっていた練習と同じです。 私も元々は自分の声が嫌いでした。しかし、歌う声はレッスン時に毎回録音してレッスン後には聴いて復習していたので、歌う声は聴き慣れましたし、好きな歌手の歌をたくさん聴いて、その歌手のような声が出したいという目標もあり、「嫌い」は卒業しました。ところが、話し声は歌う声と違って好きになれないのです。何が嫌なのか?我慢して自分の話し声を聞いていると、欠点が見つかりました。発音の問題です。苦手な発音があるのです。そこをゆっくりと子音、母音に分けて練習しました。それも歌の練習過程と同じです。 今でも苦手な発音はありますが、前よりは自分の声を好きになりました。 東京センターで月一回開催する「音だまスイッチ」では、自分の声を好きになることから、気持ちを声で表せるようになるように、そして声で気持ちのスイッチを切り替えられるようエクササイズをいたします。ご自身の声が好きな方も嫌いな方も、ぜひ、お越しください。