子供の頃、「ああ、どっちにしよう！」と迷った時に「どちらにしようかな、神様の言うとおり」と歌いながら指差しして決めませんでしたか？ 　

　その後、続きがありました。北海道出身の私は「なのなのなすびの柿の種」と続きましたが、調べてみると地方によって、様々な続き方があります。一部ご紹介すると…「へのへのもへじ柿の種」（青森県）「鉄砲撃ってバンバンバン」（福島県）「天国 地獄 大地獄 天国 地獄 大地獄 天国 地獄 大地獄」（東京都）「お皿が2枚割れました」（静岡県）「グットバイ グットバイ 柿の種」（富山県）「ちょちょいのちよい柿の種」（三重県）「まだ決まりません もう決まりました」（大阪府）「けっけのけーのおーまーけーつーき」（福岡県）「桜島ドッカーン」（鹿児島）「月火水木金土日 アブラムシ」（沖縄県）など。また、「どちらにしようかな 裏の神様に聞いたらよく分かる キンコンカンコン あぶら虫 柿の種」（徳島県）と、神様の箇所から違う県もありました。（ウィキペディアから引用） 　

　同じ県内でも、3つ4つバージョンのある県もあり、ここには書ききれませんが、全体的に最後が「柿の種」や「アブラムシ」で終わるパターンが多いようです。これは、奇数5文字の方が偶数よりも、どれになるか分かりにくいからだろうという事です。 　

　成長するにつれ、この歌で選ぶと最終的に指差しを始めた方に決まるとか、逆の方に決まるとか、法則が分かってきます。結果的に、歌と指差しを始めた時点で、自分で決めていることになりますね。実は「こっちじゃない方がいいなー」と思いながら始めて、最後が近くなると、いい方に合わせて指が止まるように歌詞を長くしてみたり、幼い頃はそんな事もしていました。 　

　今でも時々、迷った時にはこの歌を歌ってしまいます。歌って指差しなんてしている時間がもったいないなーと思いますし、結果も薄々わかりますし、とても子供じみているのは分かっているのですが、歌っている間に決心が着くといいますか…何より、歌詞中の「神様の言うとおり」というのが氣に入っています。もしも今、どちらにするか迷っていることがあるなら、ちょっと歌って指差ししてみませんか？案外、選ばれたものが、フッと腑に落ちるかも知れませんよ。