龍村修

龍村 修 tatsumura osamu

国際総合生活ヨガ研修会 主宰  真氣光研修講座専任講師

いちから始めるヒーリング・ヨガ
やさしいヨガ呼吸法 No.170
「手の甲の自己押圧法​」

月刊ハイゲンキ 2019年7月号より

簡単ヨガ(脳の健康の為に)⑦

日本が高齢化社会になり、社会的には特に脳と体の健康寿命を延伸する必要性が増しています 。「 手指は露出した脳 」 と言われるように 、手指を動かし、手のひらや手の甲を揉むことは、 脳の神経回路を活発にし、血流を良くすると共に、腹部内臓や背部の状態を整えます。

今回は手の甲の刺激を行いますが、特に中指と甲の中手骨は背骨の関連部位であり、自律神経系と関係しています。両側には、中国伝統医学で言う重要な関連部位があります。それらの部分を押圧刺激しますと、肩首のコリや背中や腰の痛み、疲労感だけでなく、怒りの感情や恐怖 心、気力不足等の改善にも役立ちます。

手の甲側の身体との関連部概略位置関係は図 のようになっています。図は解剖図ではなく、 いわば地図のようなもので、実際は各部分を押圧しながら、自分の背部感覚に注意を向け、また抑えた時の指の感覚にも注意します。そして周辺より、より痛みを感じる箇所や硬い部分が 自分のツボと解釈します。痛みのある所や、硬 い所は個人別ですが、その関連部位が悪い所と解釈するのではなく、そこにアンバランスを是正する症状が出て、生命がツボとして表していると理解します。各部分を押圧しながら、自分のツボを発見します。

<手の甲の自己押圧法>

①手の甲を大まかに図のように箇所に分けます。A中央から下部は、腎の関連部で、腰痛や恐怖心等のツボ、B中央から上部の下 半分は胃腸の不調と疲労回復、ストレス緩和のツボ、C中央から上部の上半分は心肺の関連部です。